どうも、柳井です。最近卒業旅行でいくつかの国に行ってきました。当初の予定ではチェスと全く関係ない旅のはずだったのですが、縁深いことにチェスと数多くの出会いがありました。
今回のブログでは、そんな旅行中に訪れた中国、フィンランド、エストニア、スウェーデン、ノルウェーの5カ国のチェススポットについて、まとめて紹介しようと思います。
Shanghai, China
上海には、飛行機の乗り継ぎで20時間ほど滞在し、その中で街中を散策しました。Ding Lirenなどの競合プレイヤーを多く輩出している国なので、チェス関連のものもたくさんあるかと思いましたが、時間的にチェスクラブに行く余裕はありませんでした。そこで、大きめの書店、上海書城という場所にチェスの本がないか探しに行きました。本が多すぎたので店員さんにシャンチーの本はどこにあるかと訪ね、無事チェスの本も炙り出すことに成功。多くが初心者向けの本でしたが、タクティックスの手頃な本があったので2冊ほど購入しました。
①「国际象棋基本杀法」庄德君、(2020)
②「Chess 国际象棋 tactic」林峰 編(2021)
Helsinki, Finland
まず最初に訪れたのはフィンランドのヘルシンキでした。マリメッコやムーミンで有名で有名な場所ですね。チェスクラブを事前に調べていましたが、スケジュール的に厳しく参加はできませんでした。しかし、チェスの本を探して本屋を巡ったところ、International Master の Kimmo Valkesalmiさんが営む本屋、「Antikvaarinen kirjakauppa Kimmo Välkesalmi」を紹介してもらいました。
中心地から徒歩20分ほどの店に足を運び、見た光景に息を飲みました。いくつもの本棚に何十冊、何百冊ものチェスの本が!Kindle版で5000円以上する Kasparov の”On My Great Predecessors”が全巻それぞれ€20で売られており、見たこともないようなソ連時代の本もありました。
店主のKimmoさんに話を伺うと、家や倉庫にあるものも含めれば合計15000冊以上の本があり、価格はフィンランドでの希少価値に応じて設定しているそう。光栄にも自分は日本人で初めてチェス本を買いに来た人だったそうな…(オンラインでは九州から注文した人がいたそうですが)
この書店は行きと帰りで2回ほど訪れており、合計11冊の本を購入しました。下には、オンラインストアのリンクです。日本にも郵送も可能なようです。(輸送費は大体€50程度だそうです。)

ストアリンク:http://www.shakki.net/kimmoval/engindex.htm
購入した本:
①”Mikhail Tal’s Best Ganes of Chess” Selected and Annotated by P. H. Clarke (1961)
②”Soviet Chess” Compiled by R. G. Wade (1963)
③”Decision-Making at the Chessboard” Viacheslav Eingorn (2003)
④”Winning Endgames Strategy” Alexander Beliavsky & Adrian Mikhalchishin (2000)
⑤”Zurich International Chess Tournament 1953″ David Bronstein (translated edition 2012)
⑥”Test Your Positional Play” Robert Bellin & Pietro Ponzetto (1985)
⑦”Grandmaster Chess” Glenn Flear (1995)
⑧”Rook Endings” Grigory Levenfish, Vasily Smyslov (1982)
⑨”Understanding Chess Endgames” John Nunn (2009)
あと2冊、Max Euwe が書いたMiddle Gamesのシリーズと、ポケットチェスセットを購入しました。
Tallinn, Estonia
ヘルシンキからのフェリーで日帰りで訪れたのは、エストニアにあるタリンという町。これもチェスとは関係ない形で旅程に入っていたのですが、偶然にもここはかのPaul Keresの出身地で、Paul Keres Chess Houseもありました。足を運んだ際は活動は行っていませんでしたが、建物にいた人が親切にもPaul Keresの博物館を開けてくださいました。
また、ここでも本屋に足を運び、街中に位置する本屋、Raamatakaruに行きました。ここでは、チェスの本は少なかったものの、ソ連の影響もあってかかなり古い本がありました。つい2冊ほど買ったわけですが、うち1冊は1925年、今からちょうど100年前に書かれたもののようです。言語はロシア語とエストニア語なので、内容はわかりません。

①”Meie Keres” Valter Heuer (1977)
②”международный шахматный турнир в Москве (International Chess Tournament in Moscow)” Е. Д. боголюбова (1925)
Stockholm, Sweden
ヘルシンキやタリンとは打って変わり、ストックホルムはかなり都会でした。チェスの本を探しに本屋をあたってみるもあまり収穫はなく、最終的にローカルチェスクラブを探してみることに。
目に止まったのは、街の中心地にあるSvarta Hästen Schack & Vinという場所で、チェスとワインを楽しめるバーのようでした。行ってみるとものすごくオシャレな空間が広がっており、多くの人で賑わっていました。自分がお酒を飲む対応ではないので心配していましたが、ソフトドリンクでも許してもらえました笑
店の人によると、ここはつい3年前にできた場所で、若い人がチェスを楽しみに来るとのこと。またその人が有名配信者でスウェーデン代表のAnna Cramling と知り合いで、YouTube上で話題になったPia Cramling vs Levy Rozman(Gothamchess)の大会を行った場所でもあるとのことでした。今でも、Cramling 親子が訪れることはあるようです。

ホームページ:https://svartahasten.se
Oslo, Norway
最後はMagnus Carlsen 出身地のノルウェーです。ここではチェスの本との出会いを期待していましたが、意外とそれらしい本屋はありませんでした。しかし、Oslo中心地にあるThe Good Knight には足を運び、現地の人と交流することができました。
チェスの大会だけでなく、ポーカーなどを行っている日もあるようで、2日行ったうちの1日はポーカーをしている人も多く見受けられました。チェスの大きな大会などがオスロである日は、有名なチェスプレイヤーが足を運ぶことも少なくないようです。
ここでは、チェスのオープニングの本が幅広くあり、チェスの駒の販売も行っていました。GMによるレッスンも一部屋で行っていたようです。今回僕は本ではなく、チェスクラブのTシャツと、ミニチェス盤を書いました。

ホームページ:https://goodknight.no/english/
最後に:今回の旅は、チェス目的でなかったにしてはかなり良い出会いが多かったと思います。北欧となるとかなり遠いので、今このブログをお読みになられている方々がすぐに足を運ぶということは難しいかもしれませんが、どれもすごく良い場所なので近辺に訪れた際はぜひ訪ねてみていただきたいです。
追記:学生選手権の記録もいつか載せようと思っているので、楽しみにお待ちください。
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