11/2(木)~5(日)に東京で行われたJapan Open 2023に参加してきました。目標は4.5ptでしたが実際は3.0/7ptと少し悔いの残る結果となりました。今大会では、チェス界隈で有名な篠田さんと対局させてもらったので、振り返ろうと思います。(トップ画のりんご飴は対局前に篠田さんからいただいたものです、ご馳走さまでした)
2R Shinoda – Araki
1.d4 f5 2.c4 Nf6 3.g3 e6 4.Bg2 c6 5.Nh3 d5 6.Qc2 Be7 7.O-O O-O 8.Nd2 Ne4 9.Nf4 g5 10.Nd3 Qe8 11.Nxe4 dxe4 12.Ne5
ダッチストーンウォールから特に事もなく進んでいき、途中g5突きを挑発?されたので乗っかって相手のナイトがe5のアウトポストに陣取る。こちらの要のe4ナイトは交換したから悠長に展開しては分が悪いと考え、進んだgポーンfポーンを使って攻撃プランに切り替える。
12.Qh5 13.f3 Rf6 14.g4 Qh4 15.h3 Nd7 16.fxe4 Nxe5 17.dxe5 Bc5+ 18.e3 Rh6 19.exf5 exf5 20.gxf5 Qg3 21.Qd2 Rxh3 22.Qd8+? Bf8 23.e6??
ドローチャンス(23.Qh2+ 24.Kf2 Qg3+ 25.kg1 Qh2+ …)到来。しかしそれには気付かず、23.Rh2と指せば相手が何を指してもドローでは?(23.Rh2 24.Rf2 Rxg2+! 25.Rxg2 Qe1+!)と考え始めてからそっちばかりに気を取られてしまう、大反省ポイントその①。これでドローだと安心していた矢先、
23.Rh2 24.Qd2
ドローだと思っていたばかりに、クイーン引きという初歩的なムーブを見逃したことにショックを受ける。ドローは塞がれ、f5e6の進んだポーンだけが残り、当時はQd2を指された瞬間終わったと思った。時間もそれほどなく、投了も考えたがとりあえず最後までやりきろうと思い、色々考えて指した手が、
24.Bd6
苦し紛れで指した手ではあったが、25.Rh1+ 26.Kxh1 Qh2#というメイトスレットが鬼強い。白はルークを捨てなければ何しても負けという状況。
25.Rf4 gxf4 26.Qf2
駒損した相手からのQ交換の申し出。時間がもうないこともあり、快く受け入れて本譜では交換するが…26.Rh1+!!で相手のクイーンが落ちる。つい少し前まで見えていたRh1+が相手のルーク捨てによってもう使えないと判断してしまった。大反省ポイントその②。
26.Rxg2+?? 27.Qxg2 Qxg2+?? 28.Kxg2 fxe3 29.Bxe3
駒割は1ポーンvsビショップで優勢、しかしc8のビショップは全く動けず、それに連動してa8のルークも動けない。c8のビショップをe6のポーンに切る手は考えたが、それではよくてドローだと、ここまできてドローを取りたくないと自我を出してしまいました。大反省ポイントその③。ちなみに黒優勢だろうと勘違いしたこの盤面の評価値は-0.1。黒はビショップを切る手以外は即負け。コネクテッドポーンは偉大ですね。
29.b6 30.Kf3 Bb7?? 31.Rg1+ Kh8? 32.Bd4+ 1-0
これまでの戦いが嘘かのような頓死。途中盛り返しただけに残念です。明確な勝ち1回ドロー2回をみすみす逃したのが本当に痛かったです。大会の方はここからどんどん思わぬ負けが続き、R2で勝てていれば・・・と何度も後悔しました。この借りは必ず全日本で返させていただきます!!!!そのためにもまずは地区予選で権利を獲得できるように頑張ります!
(荒木)
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