このページでは会員の棋譜を会員自身の対局中の考えとともに載せています。会員の方は原稿を送っていただければ載せていくので遠慮なくどうぞ!
Game1. 2023 全日本ラピッド選手権 R9 Hasegawa – Araki
先日東京で行われたラピッド選手権にアラキが参加してきました。初日は1勝3敗でかなり苦戦しましたが、2日目は3勝2ドローで絶好調、結果は5.0/9ptで無事勝ち越しできました。今回は個人的に思い入れの強い最終ラウンドを振り返ろうと思います。
1.d4 Nf6 2.c4 c5 3.d5 b5 4.cxb5 a6 5.bxa6 Bxa6 6.Nc3 d6 7.Nf3 g6 8.g3 Bg7 9.Bh3
ベンコーギャンビットに対して白がBg2ではなくBh3を選択、黒としてはビショップがいないうちにh1-a8のダイアゴナルを狙いたい。
9.Nbd7 10.0-0 0-0 11.Re1 Nb6 12.e4 Bb7(露骨にダイアゴナルを狙う) 13.Qc2 Qc7 14.Nb5 Qb8 15.Bg5?
Bg5自体は自然な手に見えるが、黒にはb5とf3のナイトに紐が付いていないことを利用したタクティクスがある。
15.Nbxd5!
ストックフィッシュの評価はほぼ0の局面ではあるが、ギャンビットしたポーンを取り返しつつ、先に勝負を仕掛けられたのは心理的に大きかった。しかしこの手を指すのに確信が持てず(本譜でもそうなるが、ベンコーの強みである大きなポーンアイランドをRxe7で崩されるのが気がかりだった)、時間をかなりくってしまい、ラピッド(15+10)ということもありここからしばらく時間切迫に追われてしまう。
16.exd5 Bxd5 17.Nc3 Bxf3 18.Rxe7 Re8 19.Rae1 Rxe7 20.Rxe7 Nd5 21.Nxd5 Bxd5 22.b3 Bd4 23.Bd7 Qb4 24.Bd2 Qa3 25.Ba4??
明確な勝ちのチャンス、指してるときはBa4で閉じ込められたことによるクイーンの機動性の少なさを警戒して、25.Qb2?? でクイーン交換しにいってしまった。25.Rxa4!! bxa4 26.Qf3 で白はビショップを切らないとメイトが防げない。
26.Qxb2 Bxb2 27.Re8+ Rxe8 28.Bxe8 Kf8 29.Ba4 Be4 30.Bh6+ Ke7 31.Bg5+ f6 32.Bd2 Bb1 33.b4
33.cxb4? 1ポーン得にこだわってしまった。対局後に小島さんから指摘を頂いたが、c1~c4のマスを抑えていることから、33.c4! と指してプロモーションを目指すべきだった。34.Bxb4 Bxa2 1/2-1/2 Bxa2の後はdポーンのプロモーションを目指すが、特に進展できずドロー。ミドルフェーズとエンドフェーズでそれぞれ勝ちを逃したのは悔しく、チェスはタクティクスだという金言を非常に痛感した一戦でした。
7月に行われるジャパンチェスクラシックにも参加するつもりなので、出場される方はよろしくお願いします。
Game2. 2023 Japan chess classic in Kobe Sugimoto(1840) – Yanai(UR) R1
2023年7月14日から7月17日までの4日間にわたるジャパンチェスクラッシックに参加。2年前の学生選手権以来、初のクラシカル大会でした。2年前と比べると大きな成長を感じる反面、今後の課題も多く出てきたと痛感しています。今回はそんな大会を映し出すような、アップダウンの激しい試合を振り返ります。
SUGIMOTO (1840) – YANAI (UR) Round 1
1. d4 Nf6 2.c4 c6 3.Nf3 d5 4.e3 e6 5.Nbd2 Nbd7 6.b3 Be7
対局当時は消極的に見えた白の駒組は、改めて見返すとキングサイドへの攻撃が明確に狙われている形です。
7.Bd3 o-o 8.o-o b6 9.Bb2 Bb7 10.Ne5 Nxe5?!
ここでは、候補手として考えていた10…c5が最善。たしかに結果として本譜はf4,f5のポーンつきが致命的になりましたが、ナイトをe5に残し、b2ビショップを閉じているポーンを開くのはためらわれました。
11.dxe5 Nd7 12.Qh5 g6 13.Qh3 c5?! (Nc5, b5 とし、局面を開いてマイナーピースを交換することで白の攻撃の緩和を狙うのが最善) 14.Rae1 Qc7 15.f4 Re8??
この手はf8のマスをビショップかナイトに与える意図があったが、白の応手によってかなり厳しい局面へと陥る。最善はd5とポーンを切ることで少しでも白の猛攻を防ぐ必要があったよう。
16.cxd5 Bxd5 17.e4 Bc6 18.Nf3?! c4!(白は計画通りf5とするべきだったのに対し、Nf3でNg5を狙う。この1っ手のおかげで黒は盤上でのアクティビティを得る。)
19. Bxc4 Bxe4 20. Kh1? Rae8 (白はBxe6 としたかったのだろうが、黒がBc5をチェックではさみ、ビショップが落ちるため無理と判断。自分も同じ読みだったが、解析によるとRxe6の後にはNg5があるため白よしとのこと)21.Bb5? a6! 白の分かりにくい緩手をとがめられたのには非常に満足。本譜通りとった場合は確実にdファイルが手に入り、とらなかったとしても白は攻撃のための駒が減る。
22.Bxa6 Nc5! 23.Bc5 Rxd1 24.Rxd1 Rd8 25.Rf1?? Bd3 26.Nd2 Bxf1(白はf2でのナイトフォークを怖がるあまりエクスチェンジダウンし、かなりさしにくくなる。しかし互いに持ち時間が少ない中で、黒は下手な手ばかりを指し、最終的にはエクスチェンジを返したドロー局面へとなる。27.Nxf1 Ne4 28.Qe3 Nc5?! 29.Qd2 Qd7 30.h3 Qd1 31.Kh2 Qb1 32. a4 Rd8?! 33.Ba3 Re1 34.Qf3 Qa2 35. Bb4 Rc8 36.Ne3?! Qb1 37.Nf1 Rd1?! 38.Ba3 Rd8?! 39.Ne3 Bf8 40.Ng4 Bg7?? 41.a5?! (Bxc5 bxc5=) Ne4? 42.axb6?! Rb8?! 43.Qe3 Qa2?? (Be7によりかなり危うい局面へ)44.Bb4 h5 45.Qxe4?! hxg4 46.hxg4?! Rxb3 47.Bc5 Rb8 48. b4? Qb7 49.Bd6 Rd8 50.f5 Rxd6 51.exf6 Bxf6+ 52.Kh3 Bxd6 53. fxe6?? Qh8#
時間が無くなり、チェックメイトさえなければ勝ちかという局面で、白はメイトを見逃し負けてしまう。53. Qa8+でこのメイトは割とたやすく防げてしまう上、それがなければ白がかなり苦しいため、最後は正直苦し紛れの勝利でした。そのあとの試合では勝ちを逃したり逆転勝ちをしたりと、ドローなしの激しい局面ばかりで、結果は4/7pt、81人中暫定24位で個人的には満足しています。国内レートが低かったのもあり、Bグループの中では1位という結果でした。
大会全体を通して強いプレイヤーとも戦えるということが分かったので、今後も大会に出没しようかと思います。大会を主催してくださった方々、対戦をしてくださった方々、今回は本当にありがとうございました。
(柳井)
Game3. 親善試合 Matsubara – Mr. I (2023 9/30)
本日は同じ研究グループのベテランプレイヤーIさんと対局させていただきました。10min+5secのラピッドを3局ささせていただきましたが、どれも局面が苦しいと認識していて戦略の精査の甘さを実感しました。
本局は序盤で自ら建てたアイデアに後々疑いをいだき始めて、それにより生じた局面を黒のほうが良いと判断した試合です。特に学びの多い一局だったのでここに載せさせていただきます。2局目も後々載せさせていただく予定です。
- e4 c5 2.Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 e5 6.Nb5 d6 7. Bg5 a6 8.Na3
黒は次にb5としてb4でのポーンフォークを見せながら、白の応手を制限するでしょう。この局面でBg5のピンを利用してNd5が短期的な狙いです。黒はBe7と受けると考えていて、それに対しBxf6としてd5マスの支配を得ようと考えました。d5マスは白マスなので白マスビショップを交換する必要がありました。(具体的にはBe2、Bg4)のちの感想戦でIさんからNd5とした後に早くc3、Nc2、Ne3とするのが良いと教えていただきました。本譜ではa3ナイトの使い方に苦労することになります。
8. …b5 9. Nd5 Be7 10. Bxf6 Bxf6 11.Be2 0-0 12. Bg4?
ちなみに黒のBb7にはc3としてNe3までもっていけばよいと漠然と思っていました。Nxf6としてもよいかと思いましたが、黒のb7ビショップによるe4への圧からf3などとするようでは、白のg4ビショップが狭くなります。双方のビショップの価値は黒のほうが高いと判断し、Nxf6は断念しました。
12. …Bg5 13.Bxc8 Rxc8 14.c3 Ne7
この手をみてd5マスにナイトを据えるというアイデアに疑いを抱きました。ナイトの交換自体は想定していましたが、漠然とQxd5としてからゆっくりa3ナイトを持って行こうと考えていました。改めてみるとNxd5 Qxd5にRc5からd5とつかれてこの拠点は解消されてしまいますし、そうしなくとも白のナイトの旅程はc2 b4 d5なので手数がかかりすぎます。また白はキャスリングをすませていないので、Qxd5のあと白がd5にナイトを据えるためにQを動かした段階でd5などとポーンをつき捨てて、Re8などと局面をオープンにすることもできそうです。
以上の理由からd5のホールは黒にとって問題にならないと考えました。そうだとすると序盤にBe2 Bg4 Bxc8と三手もかけたのは大損で、キャスリングしていない不利だけが残った局面だと判断しました(実際にはイーブン)。
15.Nc2 Rc4 16.Qd3 Kh8 17.Ne3 Nxd5 18.Nxd5 f5
この手を見て敗勢だと改めて認識しました。f3にはfxe4 fxe4とされて、白の遅いキャスリングを見事につかれると思いました(実際にはイーブン)。本譜ではexf4と取りましたがe4とつかれてきついです。
19. exf5 e4 20.Qh3
上の図は本譜の課題局面のひとつです。Qh3と逃げて大丈夫と思いましたが、指した瞬間にRc5が見えました。ナイトにあてながらf5ポーンを狙われてしまいます。ナイトを逃がした後にRcxf5とされれば負け、Rd1 Qa8としても白にかかるプレッシャーは相当なものです。ただ試合ではRd1も見えていませんでした。
20. …Re8? 21.0-0 e3 22. fxe3 Re5 23.Nf4!?
20. …Re8と指されたところで助かった、と感じました。白はぎりぎりキャスリングのチャンスを得ました。これまで恐れていた問題は白キングの安全性に関するものだったのでこれで互角のエンドゲームに持ち込めると思いました。試合ではここでIさんの時間が切れました。ラピッドの試合ということもあり、お互いに秒読みが続いて緊張感のある対局でした。
Game1 の総評
本譜を解析したところ20. …Re8まではほぼイーブンで、20手目で白良しにふれていました。これは中盤以降ずっと黒良しと考えていた自分には非常に意外でした。自分の局面判断は自ら立てたプランの有効さをもとに判断していて、実際の局面ごとに正当な判断を下しているわけではないと教えていただいた対局でした。プランの良し悪しも問題ですが、プランが失敗した後に改めて局面を見る能力も大事だと思います。やはりBg4は緩手で、Iさんに教えていただいたようにc3からa3ナイトの活用をはかるのが良かったようです。
本局での学びは、大きく以下の4点です。
①プランの失敗と局面再評価。
②手損の重要性。
③キャスリングしていないキングとキングに近いオープンファイルの危険性。
④エンジンの評価と指しやすさは全然違う。
Iさんは本サークルには珍しいタイプのシシリアンプレイヤーということもあり、各対局ごとに学ばせていただく点が多いです。ぜひまた対局していただけると幸いです。
(松原)
Game4. 親善試合 Mr. I – Matsubara (2023 9/30)
Iさんとの2局目の試合です。本局では白からの激しいアタックを警戒して、消極的で不要なポーンをついてしまいました。それにより黒のビショップが自身のポーンに閉じ込められてしまい、終始受けに回ることになりました。相手からのアタックがあると警戒した時は、安全そうな手を選ぶのではなく、相手の攻撃手順に正確に読みを入れて張り合わなくてはいけないことを認識した試合でした。
- Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 d5 4.d4 Bg7 5. e3 o-o 6. Be2 dxc4 7. Bxc4 c5
c5の狙いはg7ビショップの効きを開くことです。白が突き越してもテイクしてもダイアゴナルが開くことになります。
8. dxc5 Qc7?! 9. Qb3 Qxc5 10. e4 e6?
白のQb3に少し違和感をいだきました。黒はQxc5としてポーンを回収しましたが次のe4で違和感は確信に変わりました。Iさんには感想戦で、e4は単にc1ビショップの効きを開いただけとお聞きしましたが、この時の私はBxf7からNg5とくる予定なのだと思い込みました。改めて読んでみるとルーク+1ポーン – ナイト+ビショップなので大丈夫でした。Qb3に白が何か仕掛けてくると思っていたのでこのように思い込んでしまったのだと思います。
黒はe6とc4ビショップの効きを遮断しました。c8ビショップが閉じ込められてしまうのでかなり悩みましたがすぐに負けるよりはいいと消極的な悪手を指してしまいました。そしてc8ビショップは終局までポーンチェーンから抜け出すことはできませんでした。
11. Be3 Qe7 12. 0-0 Nc6 13.Qb5 a6 14. Qb6! Qd8
14. Qb6は全く読んでいなかった手でした。ピースの交換が全く行われていない序盤でクイーンが敵陣に飛び込むことはないだろうという先入観があったのだと思います。黒は急いでクイーンを交換してもらいに行きますが、白の黒マスビショップが黒陣に残ることになります。
15. Rfd1 Qxb6 16. Bxb6 Nd7 17. Bc7! b5 18. Bb3 Ra7
17. Bc7!も見えていませんでした。やはり単体でピースが敵陣に飛び込む手を無意識に排除してしまっていたのだと思います。確かに咎める手はなく、長考して本譜のRa7までの手順を思いつきました。ただし依然として黒は受けに回るだろうと思っていました。
19. Bd6 Re8 20. Rc1 Na5 21. e5 Nxb3 22. axb3 Nb6??
Bc5のピン自体は見えてはいたのですが受けきれると漠然と思っていて、具体的な手順を読むことなく指してしまいました。黒はBb7としたかったのでその前にナイトをd1ルークの効きから逃がしたほうが良いと考えていました。ここでは先に22. …Bb7とするのがオンリームーブでした。本譜ではそのような読みを入れずに直観で指した手を完全に咎められました。
23. Bc5 Rb7 24. Ne4! Nd5
ポジションも白が勝っているのに加えて、実はb7ルーク、e8ルークがc5ビショップに縛り付けられているので、エクスチェンジダウン(ナイトorビショップとルークを交換されること)が避けられません。この狙いに気づいたとき投了も考えましたが、常日頃から後輩に「投了が早い」と叱られていることもあり根性で指し続けることにしました。
25. Nd6 Rd8 26. Nxb7 Bxb7 27. Bd6 Re8 28. Nd4
ここで私の時間が切れて投了しました。Game2は完封負けでしたが、多くのことを学ばせていただきました。また本局もお互いに秒読みが続いていたのにも関わらず、Iさんの正確性には感服いたしました(緩手1 悪手・大悪手0)。
Game2の総評
本局も意外ながら22手目の黒ブランダーまでお互い緩手もありませんでした。とはいえ序盤から白の激しいアタックにおびえて指した手e6から終局までc8ビショップの展開に悩まされることになりました。22. …Nb6??のブランダーが出たのも元は10. …e6が原因です(c8ビショップの展開を試みた手であったという意味で)。Chernevの格言「チェスは臆病者のゲームではない。」が心に刺さったゲームでした。
感想戦ではIさんに即座にNb6の代わりにBb7を指摘され、納得するのに時間がかかりました。対局中にはすぐにBb7は危ないと決めつけてしまっていたのですから…。改めて棋力の差を感じさせられたとともに、自分の指し手は経験や一般原則に囚われていることを学んだ一局でした。
本局での学びは以下の5点です。かなり改善が難しそうなこともありますが、現時点で問題を認識できてありがたかったです。
①相手のアタックの可能性に気が付いたら正当なアタックかを読むこと。
②序盤での小さなミスはのちの大きなミスを誘発すること。
③戦略的(ピースの配置・展開など)要素だけから漠然と指し手を決めてはいけない。読みを入れるべき局面ではきちんと読むこと。
④受け続けるのは時間を使いやすいこと。
⑤一般原則・経験にとらわれすぎてはいけない。
本サークルでは攻撃的な棋風のプレイヤーが多いこともあり、Iさんの指し手はとても勉強になります。次回また対局させていただくのを楽しみにしております。
(松原)
Game5. Chess.com Yasuda – Mr. U
1.e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 Nf6 4. Nc3 Bc5 5. d3 O-O 6. O-O d6 7. Bg5 h6 8. Bxf6
Qxf6 9. h3
8…Qxf6 9.h3 と白が指したが、Nd5と指していたら白がテンポを握りつつ黒クイーンを強制的に移動させることが出来た。
9…. Qg6
9…Qg6で次にBxh3を狙ったが、Ne7も考えていた。
10. g4
10.g4?の瞬間、h5がすぐに視えた。
10. …h5 11. Nh4 Qg5 12. Nf5
12.Nf5?!はg6でナイトを追い出すからはあまり意味が無いと思った。
12. …g6 13. Ng3 hxg4 14. hxg4
14…Bxg4で黒の攻撃を促してしまっている。
14. …Bxg4 15.Nce2 Kg7
15…Kg7 と指してRh8からRh1#を狙ったが、15…Bxe2 16.Qxe2 Qxg3+を見逃していた。
16. c3 Rh8 17. d4 Bf3 18. Bxf7 Rh1# 0-1
(やすだ)
Game6. Japan Open 2023 2R Shinoda – Araki
11/2(木)~5(日)に東京で行われたJapan Open 2023に参加してきました。目標は4.5ptでしたが実際は3.0/7ptと少し悔いの残る結果となりました。今大会では、チェス界隈で有名な篠田さんと対局させてもらったので、振り返ろうと思います。
1.d4 f5 2.c4 Nf6 3.g3 e6 4.Bg2 c6 5.Nh3 d5 6.Qc2 Be7 7.O-O O-O 8.Nd2 Ne4 9.Nf4 g5 10.Nd3 Qe8 11.Nxe4 dxe4 12.Ne5
ダッチストーンウォールから特に事もなく進んでいき、途中g5突きを挑発?されたので乗っかって相手のナイトがe5のアウトポストに陣取る。こちらの要のe4ナイトは交換したから悠長に展開しては分が悪いと考え、進んだgポーンfポーンを使って攻撃プランに切り替える。
12.Qh5 13.f3 Rf6 14.g4 Qh4 15.h3 Nd7 16.fxe4 Nxe5 17.dxe5 Bc5+ 18.e3 Rh6 19.exf5 exf5 20.gxf5 Qg3 21.Qd2 Rxh3 22.Qd8+? Bf8 23.e6??
ドローチャンス(23.Qh2+ 24.Kf2 Qg3+ 25.kg1 Qh2+ …)到来。しかしそれには気付かず、23.Rh2と指せば相手が何を指してもドローでは?(23.Rh2 24.Rf2 Rxg2+! 25.Rxg2 Qe1+!)と考え始めてからそっちばかりに気を取られてしまう、大反省ポイントその①。これでドローだと安心していた矢先、
23.Rh2 24.Qd2
ドローだと思っていたばかりに、クイーン引きという初歩的なムーブを見逃したことにショックを受ける。ドローは塞がれ、f5e6の進んだポーンだけが残り、当時はQd2を指された瞬間終わったと思った。時間もそれほどなく、投了も考えたがとりあえず最後までやりきろうと思い、色々考えて指した手が、
24.Bd6
苦し紛れで指した手ではあったが、25.Rh1+ 26.Kxh1 Qh2#というメイトスレットが鬼強い。白はルークを捨てなければ何しても負けという状況。
25.Rf4 gxf4 26.Qf2
駒損した相手からのQ交換の申し出。時間がもうないこともあり、快く受け入れて本譜では交換するが…26.Rh1+!!で相手のクイーンが落ちる。つい少し前まで見えていたRh1+が相手のルーク捨てによってもう使えないと判断してしまった。大反省ポイントその②。
26.Rxg2+?? 27.Qxg2 Qxg2+?? 28.Kxg2 fxe3 29.Bxe3
駒割は1ポーンvsビショップで優勢、しかしc8のビショップは全く動けず、それに連動してa8のルークも動けない。c8のビショップをe6のポーンに切る手は考えたが、それではよくてドローだと、ここまできてドローを取りたくないと自我を出してしまいました。大反省ポイントその③。ちなみに黒優勢だろうと勘違いしたこの盤面の評価値は-0.1。黒はビショップを切る手以外は即負け。コネクテッドポーンは偉大ですね。
29.b6 30.Kf3 Bb7?? 31.Rg1+ Kh8? 32.Bd4+ 1-0
これまでの戦いが嘘かのような頓死。途中盛り返しただけに残念です。明確な勝ち1回ドロー2回をみすみす逃したのが本当に痛かったです。大会の方はここからどんどん思わぬ負けが続き、R2で勝てていれば・・・と何度も後悔しました。この借りは必ず全日本で返させていただきます!!!!そのためにもまずは地区予選で権利を獲得できるように頑張ります!
(荒木)
Game7. Naniwa open Mr.T – Matsubara (2023 12/2)
12月2,3日に開催された浪速オープンに参加してきました!大会中は緊張で眠れず、少し体調を崩してしまいました(笑)本ゲームは1R目の試合です。グリュンフェルドの知らないラインになり、序盤でミスをしましたが何とか持ち直してドローになりました。それでは試合を試合中に考えていたこととともに振り返っていきます!
- d4 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 d5 4. cxd5 Nxd5 5. e4 Nxc3 6. bxc3 Bg7 7. Nf3 c5 8. Rb1
Rb1は私のネットチェスデータでは1局しか指したことがないラインでした。h8-a1ダイアゴナルからルークを早期にずらしながらbファイルを支配するいい手です。いい手に見えるのに経験がないということは何かあるはず…と思い悪手を指してしまいました。
8. …Qa5?!
c3、a2ポーンをアタックする手です。クイーンがトラップされるか心配して読んだのですが、大丈夫そうとみて指してしまいました。
9.Rb5 Qxc3+?? 10. Bd2 Qa3
ここで11.Qc2には11. …c4 12. Bxc4 Nc6からQd6などしておいてクイーンサイドのポーンマジョリティーを保てると読んでいましたが、白に強いセンターが作れることと展開が良いことからかなり苦しいようです(評価値は約+2)。正直私の棋力では注意していても読み切れなかったでしょう。それよりもオープニングを知らないのに粗い手を選んだことが問題だと思います。
11. Rxc5 Nc6
12.Bb5でbポーンが落ちそうですが、12. …o-o 13.Bxc6 bxc6 14. Rxc6 にはBb7でe4をおとしてdポーンを孤立させることで黒が優位に立てると思いました。aポーンを弱いので将来的にパスポーンも作れそうなことからその変化になれば不満はないだろうというのが当時の判断でした。
12. Bb5 O-O 13. Bxc6 bxc6 14. O-O
白は急いでc6をおとす必要はありません。c6をとらずにアクティブ(黒が早急な対応を迫られる)ではない手を指された場合はaポーンをとってパスポーンを作っておこうと読んでいたのでaポーンをとりました。ただ、将来的にf3のナイトに暴れられることを防ぐために黒のc8ビショップと白のf3ナイトを交換することを望んでBg4を入れました。
- …Bg4 15. Be3 Qxa2 16. Rxc6 Rfd8 17. Rc7 Qa3 18. Qa1 Qxa1 19. Rxa1
パスポーンを作れたのは良いですが、白にaポーンをとらせると7段目のルークが残ります。数手前まではここでBxf3 gxf3 Bxd4 Bxd4 Rxd4などしようとしていましたが、なぜかこの局面ではaパスポーンを保持することに執着してしまいました(今は忘れてしまったのですが、何かまずい筋を読んでいた覚えがあります)。対面でのプレッシャーによるものだと思います。ただ、本譜でも評価値はそれほど変わらないようです。
- Rxa1 a5 20. e5 Rd7 21.Rxd7 Bxd7 22. Bd2 a4 23. Bb4
これでaポーンは進められないでしょう。途中白のe5がさすがの1手でg7ビショップが使いにくくなってしまいました。f6などから無理やり開くことも考えました。しかし1R目で体力を残しておきたいことと、Tさんの棋力の高さから自分が返り討ちにあう可能性が高いので、ドローで満足しました。
- Nd2 Bb5 25. Ne4 Bc4 26. f4 Bd5 27. Nc3 Bb3 (1/2? accepted)
1/2-1/2
最終局面では少し黒が良しのドローかなと思っていたのでドローオファーをし、承認されました。ここでもf6からダイアゴナルを開こうかと考えましたが、Bc5でdポーンは受かるのでKf7 Bd7などしてもドローだろうと考えていました。
総評
多くの大会では1R目はレートを上半分の人とした半分の人に分けて、上半分のトップから下半分のトップへと順番にマッチングしていきます。私は下半分の2番目だったのでレート2位のTさんと対局することになりました。精神的にはかなりびびっていましたが、前回参加の大会では読みを入れずに無難な手ばかり指してあっさり負けてしまう試合が多かったので、読みをさぼらずアクティブな手を指すように心がけていました。大会を通じて攻撃的な手はさせたのですが、局面が進むたびに読みの不正確さを実感する試合ばかりでした。これからは読みのトレーニングに力を入れていこうと思います。
また6Rのうち4Rは知らないオープニングのラインになったので、序盤の知識のなさも痛感しました。長くやっているのに情けないですが、試合で登場したオープニングを中心に勉強したいと思います。体調管理も課題です…
(まつばら)
Game8. Toukai Open2024 R5 K – Araki
1/7(日)~8(月)に名古屋で行われた東海オープンに参加してきました。R4終了時点で2.5/4ptで、次勝てばAクラス入賞・・・でしたが、最終ラウンドは格上相手に順当に押しつぶされてしまいました。今回は最終ラウンドを振り返ります。
1.e4 d5 2.exd5 Qxd5 3.Nc3 Qd8 4.d4 Nf6 5.Nf3 Bg4 6.h3 Bxf3 7.Qxf3 c6 8.Be3 e6 9.Bd3 Bb4 10.O-O Nbd7 11.Ne4
レート的に格上だったため、黒としてドロー狙いで堅実に指せるScandinavian Defense Qd8を選択。Qd8は手損にはなるが、白がその僅かな有利を保つのは難しい。黒は白マスビショップを早い段階で捨てるが、e6c6のカロ構造が堅く白は攻めづらい。黒としてはひたすら粘る展開になる。
11.Nxe4 12.Qxe4 Nf6 13.Qf3 Qd5 14.Qe2 Qh5 15.Qxh5 Nxh5
基本的に白にダブルビショップがあるときにQ交換は黒としてはおすすめされないが、ドロー狙い&e6c6のポーン構造が堅いこともありQ交換を選択。ここから黒としてはひたすら粘る展開になる。(2回目)
16.Rad1 Nf6 17.g3 Nd5 18.Bc1 O-O 19.c3 Ba5 20.Rfe1 Rad8 21.Be4 Nf6 22.Bf3 Rd7 23.Kg2 Nd5 24.h4 Rfd8 25.h5 a6 26.h6 g6 27.Bg5 Re8 28.a3 Bd8 29.Bc1 Bf6
h6ポーンは黒にとってエンディングフェーズでの弱点となるが、g6と突いて白からのキングサイドのポーンブレイクさえ防げば大丈夫と判断。(本譜では結果的にh6ポーンのプロモーションが脅威となってしまいましたが・・・)
30.Be4 Red8 31.Bc2 Nb6 32.Bb3 c5??
黒からポーンブレイクを仕掛ける。dxc5の後ルークを2枚とも交換してエンディングでドローを取ろうとしましたが、ダブルビショップ相手に盤面を開くことがまず不味いのと、そもそもc5すらまともに回収できないので、今まではなんだったのかとなるような大悪手でした。
33.dxc5 Rxd1 34.Rxd1 Rxd1 35.Bxd1 Nd5 36.Bf3 Be7 37.c4 Nc7 38.b4 e5 39.Bxb7 Kf8 40.Bc6 a5 41.Be3 axb4 42.axb4 Na6 43.Bd2 Bd8 44.g4 Ke7 45.g5 Ke6 46.Kf3 Bc7 47.Ke4 Bb8 48.Bb7 Nc7 49.Bc8+ Ke7 50.Bc3 Kd8 51.Bg4 Na6 52.Kd5 Ba7 53.Kc6 Nxc5 54.bxc5 Bb8 55.Kb7 Bc7 56.Bc8 f5 57.gxf6 e4 58.f7 1-0
エンディングに入ってからは特にこともなくずるずると劣勢になり負け。今回クラシカルの大会で初めてドロー狙いのオープニングを採用しましたがやはりディフェンスが難しいですね。頭では手堅く指そうと分かっていても長時間続けていると精神的なプレッシャーがすさまじいです。Scandinavian自体、昨年末に友人と指したときに可能性を感じて急遽用意したオープニングでしたが、手ごたえは案外悪くありませんでした。今後もセカンドウェポンとして使っていこ
Game9. Lichess ?-Yanai
明けましておめでとうございます。柳井です。
サークル代表が東海オープンに参加し、活躍しているようですね。彼の試合の棋譜は、近いうちに彼が戦記を投稿すると思うので楽しみに待ちましょう。
今回は私がオンラインで指したブリッツが、Caro-Kannの嬉しい勝ち方No.1のような試合だったので、軽い感想戦も交えながら紹介しようと思います。3+2のゆるーい試合ですので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。
1.e4 c6 2.d4 d5 3.Nc3 dxe4 4.Nxe4 Nf6 5.Nxf6 dxf6 6.c3 この辺りは定石通り。強いていうなら黒の4…Nf6が伝統的な指し方と異なりますが、個人的に4…Nf6は、オーソドックスな4…Bf5よりも決定打が多いイメージです。
6…Bd6 7.Bd3 O-O 8.Qc2 Re8+ 9.Ne2 h5 オープニングに関しては、深く、わかりやすくまとめてある書籍や動画があると思うので割愛させていただきます。ざっくりいうと、6. c3は後のBd3,Qc2,Ne2を準備するもので、6.Nf3と比べると、白の駒組はアグレッシブで柔軟です。また、9…h5は、白がh4とついてきた時の硬さという面でh6やg6よりも評価できます。
10. Bd2!?
普段あまり見ない手。通常ならば 10.Be3とします。どちらも狙いはO-O-Oでしょうが、Be3はd4ポーンを支えるので、後々c4を突きd5のマスを押さえることが出来る分良いのでしょう。まぁこの試合では関係なかったわけですが…
10…Be6 11.O-O-O b5 12. Kb1 Nd7 黒はd5,c4のコントロールを強めることを意識。白のキングの動きは若干不要な気もしますね。過去にc1-h6のダイアゴナルから負けたトラウマでもあるのでしょうか。
13.Nf4? 黒のポーン形が悪いのでエンドゲームへ!…という発想は正しいですが、これで黒はd5,c4のマスをかなり強く押さえることができます。ちなみにこれは、白のビショップがナイトのように両色のマスを狙えないのが理由です。
13…Bxf4 14.Bxf4 Nb6 15.b3?! a5 16.Bf5?! Nd5?! 白は全体的に弱気です。f5で交換するのも、クイーンがキングの守りから引きずり出されてしまうのでよくないです。黒はテンポを稼いでf4を取れたので、あまりミスをした雰囲気はありませんでした。ここでビショップがb3に引けないのも、白の15手目の受け身な姿勢が響きました。
17. Bxe6 Nxf4 18.Bf5 Re2?
焦りすぎ!18…a4などでキングサイドを崩すべきでした。Rd2で黒の攻撃を止められるというのがキーポイントでした。
19.Qc1?? Qd6?!またもや白の受け身な姿勢が仇となります。a3を視野にいれ、ナイトを守るQd6は、緩手とはいえ強力です。
20.g3 Nd5 21.f4? b4! 22.Rd2 Nxc3+ 23.Ka1?! a4! 記号が多くて読みにくいのではないかと心配していますが、改めて1手ずつ振り返りましょう。まず20.f4は駒損回避を狙ったのでしょうが、そんなことをしている場合ではありません。すぐに黒のc3を狙う応手によってさらに危ない局面へ。23手目で黒はa-fileに風穴を開け、チェックメイトへ一直線!
24. Rxe2 Nxe2 25. Qe3? axb3 26. Re1?? 白もパニクっていたのでしょうか。目隠しチェスでもしているのかというような手が飛び交います。26…Rxa2+ 27.Kb1 Nc3+ 28.Qxc3 (28.Kc1 b2+ 29. Kc2 b1=Q#)bxc3 29.Re1# チェックメイト白勝ち。
…ということはなく、29…Qf8で黒は敗北を免れました。30. Bh7+ Kxh7 31. Rxf8や、30. Rxf8+は、進みすぎた黒のb,cポーンを止めることはできません。白はここで投了しました。
最後はf8のマスにクイーンが効いていることを自覚していなかったので、焦りましたね。(笑)何はともあれ、短めの試合だったものの、それなりに基礎的なポーン形やポジショナルプレーの攻守をカバーできた、内容ある試合だったのではないかと思います。
ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。読んでよかったと思えていただけたなら幸いです。また、いい試合ができた時に人知れず投稿していきたいと思います。
柳井
Game10. Lichess ?-Yanai
どうも、柳井です。またブリッツで嬉しい勝ち方をしたので、就活と期末試験に挟まれながらも投稿をしたいと思います。今回はレートが自分より100以上高い相手だっただけに喜びも大きいです。
さて、試合の方に移りましょう。タイムコントロールは変わらず3+2です。
1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 g6?! Caro-Kannのサイドライン。正直自分しか指しているのを見たことないのでYanai Variationと名付けたい…
4.Nc3 h5 5.Bd3 Nh6 個人的に4.Nc3はお勧めしません。黒のプランはd4への総攻撃なので、c3を突く選択肢を残しておく方が無難です。
6.Nge2 Bf5 7.Bxh6 Bxh6 8.Bxf5 gxf5 9.f4 e6 10.h4?!
白のアプローチはあまり一貫していません。おそらくQh4を恐れての手かと思いますが、ならば最初から6.Nf3の方がはるかに理にかなっています。
10…Rg8 11.Kf2 あまり指したくなかったでしょうが、仕方ないですね。11…Qb6 12.Qd2?! Nd7 評価値はおおよそイコールですが、こうなると白はかなり苦しいです。
13.Ng6?? 黒マスの弱点が招いたブランダー。少し盤面の解説をすると、白は弱点がキングサイド、センター、クイーンサイドの全てにあります。まずはキングサイド。gファイルが黒ルークに占領されており、キングも裸同然です。さらに、g4,g3のマスが弱く、f4,h4のポーンもターゲットでしかありません。そしてセンターでは、f,d両方がピンされており、防御の機能を果たしきれていません。c5が頻出するフレンチやカロカンに対してf4と指すことの欠点が現れています。最後に、クイーンサイドは弱点は少ないですが、c3のナイトは何もしておらず、d4のポーンは変わらず弱いです。
13…Nxe5?! どうやら13…Bxf4 15.Qxf4 Rg4がさらに効果的だった様子。14.Nxh5 Ng4+?! 15.Kf3 O-O-O 16.b3?! レート帯の割には結構なポジショナルミス。b2ポーンを守ろうとしたようですが、むしろ白としては…Qxb2はカウンターのチャンスのように思えます。
16…Bf8?!より便利なマスを求めて撤退します。17.Na4 Qc7 18.b4 Rh8?!なおさらさっきのb3が手損に思えます。18…Rh8はこの後本譜の展開を期待して指した手で、f6などの方が良かったようですね。
19.Nf3 Nf6 20.a3 Rg8 21.h5??さて、タクティカルなブランダー。白はかなりの圧くらっているのを無視して両サイドで攻撃しようとしたのが仇となりました。
21…Rxg3! 白はこの後の22Kxg3 Ne4+を前に投了しました。今回の試合も、盤面のポジショナルな特性が投影されていた試合かと思います。少し辛口な評価となりましたが、白はオープニングの不慣れさや、ブリッツなどといった要素での見落としだったんだろうと思います。2連続同じオープニングということで、次はカロカン以外も投稿しましょうかね(笑)では、また次の投稿でお会いしましょう。今回もありがとうございました。