1/7(日)~8(月)に名古屋で行われた東海オープンに参加してきました。R4終了時点で2.5/4ptで、次勝てばAクラス入賞・・・でしたが、最終ラウンドは格上相手に順当に押しつぶされてしまいました。今回は最終ラウンドを振り返ります。
R5 K – Araki
1.e4 d5 2.exd5 Qxd5 3.Nc3 Qd8 4.d4 Nf6 5.Nf3 Bg4 6.h3 Bxf3 7.Qxf3 c6 8.Be3 e6 9.Bd3 Bb4 10.O-O Nbd7 11.Ne4
レート的に格上だったため、黒としてドロー狙いで堅実に指せるScandinavian Defense Qd8を選択。Qd8は手損にはなるが、白がその僅かな有利を保つのは難しい。黒は白マスビショップを早い段階で捨てるが、e6c6のカロ構造が堅く白は攻めづらい。黒としてはひたすら粘る展開になる。
11.Nxe4 12.Qxe4 Nf6 13.Qf3 Qd5 14.Qe2 Qh5 15.Qxh5 Nxh5
基本的に白にダブルビショップがあるときにQ交換は黒としてはおすすめされないが、ドロー狙い&e6c6のポーン構造が堅いこともありQ交換を選択。ここから黒としてはひたすら粘る展開になる。(2回目)
16.Rad1 Nf6 17.g3 Nd5 18.Bc1 O-O 19.c3 Ba5 20.Rfe1 Rad8 21.Be4 Nf6 22.Bf3 Rd7 23.Kg2 Nd5 24.h4 Rfd8 25.h5 a6 26.h6 g6 27.Bg5 Re8 28.a3 Bd8 29.Bc1 Bf6
h6ポーンは黒にとってエンディングフェーズでの弱点となるが、g6と突いて白からのキングサイドのポーンブレイクさえ防げば大丈夫と判断。(本譜では結果的にh6ポーンのプロモーションが脅威となってしまいましたが・・・)
30.Be4 Red8 31.Bc2 Nb6 32.Bb3 c5??
黒からポーンブレイクを仕掛ける。dxc5の後ルークを2枚とも交換してエンディングでドローを取ろうとしましたが、ダブルビショップ相手に盤面を開くことがまず不味いのと、そもそもc5すらまともに回収できないので、今まではなんだったのかとなるような大悪手でした。
33.dxc5 Rxd1 34.Rxd1 Rxd1 35.Bxd1 Nd5 36.Bf3 Be7 37.c4 Nc7 38.b4 e5 39.Bxb7 Kf8 40.Bc6 a5 41.Be3 axb4 42.axb4 Na6 43.Bd2 Bd8 44.g4 Ke7 45.g5 Ke6 46.Kf3 Bc7 47.Ke4 Bb8 48.Bb7 Nc7 49.Bc8+ Ke7 50.Bc3 Kd8 51.Bg4 Na6 52.Kd5 Ba7 53.Kc6 Nxc5 54.bxc5 Bb8 55.Kb7 Bc7 56.Bc8 f5 57.gxf6 e4 58.f7 1-0
エンディングに入ってからは特にこともなくずるずると劣勢になり負け。今回クラシカルの大会で初めてドロー狙いのオープニングを採用しましたがやはりディフェンスが難しいですね。頭では手堅く指そうと分かっていても長時間続けていると精神的なプレッシャーがすさまじいです。Scandinavian自体、昨年末に友人と指したときに可能性を感じて急遽用意したオープニングでしたが、手ごたえは案外悪くありませんでした。今後もセカンドウェポンとして使っていこうと思います。
コメント