どうも、柳井です。またブリッツで嬉しい勝ち方をしたので、就活と期末試験に挟まれながらも投稿をしたいと思います。今回はレートが自分より100以上高い相手だっただけに喜びも大きいです。
さて、試合の方に移りましょう。タイムコントロールは変わらず3+2です。
1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 g6?! Caro-Kannのサイドライン。正直自分しか指しているのを見たことないのでYanai Variationと名付けたい…
4.Nc3 h5 5.Bd3 Nh6 個人的に4.Nc3はお勧めしません。黒のプランはd4への総攻撃なので、c3を突く選択肢を残しておく方が無難です。
6.Nge2 Bf5 7.Bxh6 Bxh6 8.Bxf5 gxf5 9.f4 e6 10.h4?!
白のアプローチはあまり一貫していません。おそらくQh4を恐れての手かと思いますが、ならば最初から6.Nf3の方がはるかに理にかなっています。
10…Rg8 11.Kf2 あまり指したくなかったでしょうが、仕方ないですね。11…Qb6 12.Qd2?! Nd7 評価値はおおよそイコールですが、こうなると白はかなり苦しいです。
13.Ng6?? 黒マスの弱点が招いたブランダー。少し盤面の解説をすると、白は弱点がキングサイド、センター、クイーンサイドの全てにあります。まずはキングサイド。gファイルが黒ルークに占領されており、キングも裸同然です。さらに、g4,g3のマスが弱く、f4,h4のポーンもターゲットでしかありません。そしてセンターでは、f,d両方がピンされており、防御の機能を果たしきれていません。c5が頻出するフレンチやカロカンに対してf4と指すことの欠点が現れています。最後に、クイーンサイドは弱点は少ないですが、c3のナイトは何もしておらず、d4のポーンは変わらず弱いです。
13…Nxe5?! どうやら13…Bxf4 15.Qxf4 Rg4がさらに効果的だった様子。14.Nxh5 Ng4+?! 15.Kf3 O-O-O 16.b3?! レート帯の割には結構なポジショナルミス。b2ポーンを守ろうとしたようですが、むしろ白としては…Qxb2はカウンターのチャンスのように思えます。
16…Bf8?!より便利なマスを求めて撤退します。17.Na4 Qc7 18.b4 Rh8?!なおさらさっきのb3が手損に思えます。18…Rh8はこの後本譜の展開を期待して指した手で、f6などの方が良かったようですね。
19.Nf3 Nf6 20.a3 Rg8 21.h5??さて、タクティカルなブランダー。白はかなりの圧くらっているのを無視して両サイドで攻撃しようとしたのが仇となりました。
21…Rxg3! 白はこの後の22Kxg3 Ne4+を前に投了しました。今回の試合も、盤面のポジショナルな特性が投影されていた試合かと思います。少し辛口な評価となりましたが、白はオープニングの不慣れさや、ブリッツなどといった要素での見落としだったんだろうと思います。2連続同じオープニングということで、次はカロカン以外も投稿しましょうかね(笑)では、また次の投稿でお会いしましょう。今回もありがとうございました。
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